PRESIDENT社長ブログ

ありがとうの反対

恒例の事業発展計画発表会を、社内でZoom開催したことには先月触れました。そのせいで棚上げになっていたのがサンクスカード表彰。感謝を伝え合うしくみが定着して、かれこれ8年。もらった人と書いた人の上位者表彰は発表会後の懇親会プログラムのひとつでしたが、今回は6月の全体朝礼がその場となりました。

サンクスカードを採用している会社は、結構たくさんあると思います。当社でも「ありがとう」を形にして伝えるなかで明るい社風づくりを目指しています。役職ごとに最低提出枚数を決めて、感謝のポイントを探してでも伝える。続けることでそれは習慣となり、社内で聴こえる笑い声のトーンにも影響しているのだと思っています。

朝礼台で表彰に入る前、ちょっと社員のみなさんに問いかけてみました。ところで「ありがとう」の反対語は何だと思う?

「どういたしまして」ではないし、「いらんわ、ボケ(すみません、結構ですの慣用表現)」とも違います。

「当たり前」が「ありがとう」の反対語。ひとりでは何もできないとはよく言ったもので、そこには自分と相手が存在します。してもらったことを当たり前と思ったら、ありがとうの言葉が出てこないわけですし、自分が当たり前と思ってしたことに、ありがとうと言われたら、これは普通に嬉しい。一方、どうだと言わんばかりにしてあげたつもりことに涼しい顔をされた時の寂しさは、あまり想像したくないものです。朝礼前に少し予習をと思ってググったところ、浄土真宗のお坊さんの法話がそのような内容だったので、引用させてもらった次第。

振り返ると、全国の小中学校が休校となったのが3月2日、東京・大阪の緊急事態宣言はその後の4月7日。これらが5月25日にやっと解除になっての6月。自粛モードはまるまる3カ月。昨年までの当たり前は封印されていました。

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誰にサンクスカードを書けばいいのかはわからないけれど、少しずつ戻りつつある日常。その一方で、してもらうことを当たり前に感じる自分に気づいたら要注意。大きくバランスが崩れた経済の中で、難局に立ち向かう自分の姿勢を今一度見直そうと。

昨日届いたアベノマスクにありがとう。今日飛び込んできた十人の諭吉さん(掛けることの家族人数)にも、もちろんありがとう。気持ちよく、ありがたく受け取って、自分のやるべきことをやりましょうと。

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