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フィナーレ

 日曜日、特に予定がなければ実家をちらりとのぞいてみる。その距離約200メートル。スープが冷めないというか、自転車絶対有利というか、ダッシュではフィニッシュできない微妙なディスタンス。

 自分にとっても、4歳から住み続けた場所ゆえ当然愛着もあるのですが、様子見にドアを開くと母の弾丸トークの的になる覚悟が必要です。それをいったんかわすためのルーティーンにと、軽く犬小屋を掃除して愛犬ブラックに餌と水をやる。

 自分の息抜きを兼ねているので、時間帯はこちらの都合。おりしもその日は、タイガースのマウンドを10年間守り続けたランディ・メッセンジャー投手の引退セレモニーの真っ最中。画面に見入る母は声をひそめて、「こんなん始めて見たわ」の繰り返し。事実、外国人選手の引退セレモニーが、かくも脚光を浴びたのは史上初のことでしょう。

 原稿を帽子の中に隠して熱弁する彼の英語を聴き取ってやろうと集中していると、おそらくは事前に準備された和訳の原稿を読み上げる通訳の声が割り込んでくる。結構長めのスピーチの後、ふーっと大きなため息をつきながらも涙見せずに語り終えた彼は、3人のキャッチャーから花束を受け取り、そのあとには4人の子供たち。そして美貌の夫人がマウンドへ。

 ファンや同僚や関係者へのお礼をひとしきり述べた後、愛する妻こそが自分のすべてと言い切ったランディに駆け寄り抱き着く夫人。ハリウッド映画でもなしえない麗しい抱擁と熱い接吻までが完全中継されたのは、小学校時代から馴染みの「おっサンテレビ」のおかげでありました。randy.jpg

 4万7000人の祝福を受ける美しい家族の新しい船出の実況を見ながら、健在な両親と気軽に会える幸運を少しばかりかみしめた日曜の午後。大歓声の陰で、決意新たに最後のタテジマをまとった鳥谷選手にも思いをはせて。

 日本中がラグビーに熱狂するさなか、久方ぶりのポストシーズンが、なかなか覚めやらぬしっぽの長い今年の夏と重なり合っているかのようです。ともあれスポーツの秋。今回はゆるめのネタでした。